あなたは甘酒を飲んだことがありますか?
なんとなく身体や美容に良さそうというイメージがある甘酒ですが、TVや雑誌で紹介されたりその注目度が高まっています。
私は、あまり甘酒を飲んだことがありませんでしたが、甘酒の美容への効果を知った1年ほど前から飲み始めました。

甘酒には、疲労回復やからだの健康維持の他にも、肌のハリやシミ、ダイエットなどの効果があることも分かってきました。
まさに「飲む美容液」ですね。
そんな甘酒ですが実は2種類あるんです。
ここでは、
- 甘酒についての口コミ
- 2種類の甘酒の違いとアンチエイジング効果
- 専門家による甘酒の評価
- おすすめの飲み方&飲むタイミング
などについてお話していこうと思います。

甘酒の美容効果の口コミをチェック!
美肌や免疫力アップなどの効果が女性から注目され、SNSでも嬉しい報告が相次いでいます。
酒粕パワーがすごい
京都の酒蔵で何の気なしに買った酒粕で粕汁と甘酒造って毎日食べてたら肌が信じられないくらいによくなった上に毎年腹回りで悩まされてる乾燥もしなくなった…ほうれい線も目立たなくなるし、なんなのこれすごいとしか言い様がない#酒粕— 居酒屋みち (@mimlong20) 2018年1月19日
米麹の甘酒本当に凄いからみんなにお薦めしてる。私の恐ろしいほどの肌あれも治ってきたし50歳の母のほうれい線も薄くなってきたんだよ。効果が一週間以内で感じられたのも心強かった
— ニゴ🐖 (@nigo345) 2016年4月18日
林修の今でしょ!講座まとめ👨🏫
米麹甘酒は免疫力アップ、風邪やインフルエンザ対策に🙆♀️朝、ヨーグルトと一緒に食べると血管を若く保てる☀️
酒粕甘酒は肥満、乾燥肌に効く。夜に食事と一緒に飲むと🙆♂️コラーゲンが作られることが証明されてて、生姜を皮ごとすって入れるとより肌にいい🌙#甘酒 #美容法— 甘酒アカウントちゃん (@amazakeaccount) 2018年12月24日
体の中からアンチエイジングをしようと思って甘酒を飲み始めました。甘酒には沢山の美容に良い成分が入っているのです。そして、甘酒に一番期待しているのは美白効果です。シミに効果的なんだそうですよ。飲むことで体の中から綺麗になる甘酒は魅惑の飲み物です。
— 私のアンチエイジング方法を紹介します。 (@michell_fight) 2019年3月1日
数多くあるSNSの投稿内容を調べていくと、次のような美容への効果を感じていることがわかりました。
- ほうれい線が薄くなった
- シミが目立たなくなった
- お腹周りがすっきりしてきた
- 疲れにくくなった
- 肌に透明感が出てきた
- 髪が艶っぽくなった
こんなに多くの美容効果を感じているなんてびっくりですね!

甘酒には2種類ある 目的や好みで選ぼう
甘酒には大きく分けて2種類あります。
2つの違いを押さえながら、甘酒の美容への効果への知識を深めていきましょう。
- 米麹から作ったもの
- 酒粕から作ったもの
甘酒はその豊富な栄養と成分が点滴と同じということから「飲む点滴」「飲む美容液」ともわれています。
単に甘酒と言っても2種類あるのでその違いや効果について調べてみました。
2つの甘酒の違いは?
2つの甘酒の違いはその作られ方にあります。
簡単に言えば、「米麹の甘酒」は砂糖・アルコールなし。
「酒粕の甘酒」は砂糖・アルコール入りであることが大きな違いと言えます。
米麹由来の甘酒
<出典:森永製菓 甘酒>
米麹甘酒の原材料は米麹とお湯です。
麹菌の発酵により、お米のデンプンをブドウ糖やオリゴ糖に変え、自然な甘みを作ります。

米麹甘酒の特徴
- お米のミネラル分がそのまま残っている
- 食物繊維が少ない
- 甘味の主成分がブドウ糖で自然な甘さ
- アルコールはゼロ

酒粕由来の甘酒
<出典:森永製菓 甘酒>
米麹に酵母菌を加えてさらに発酵させた「もろみ」が原料。もろみの絞りかすとして残るのが「酒粕」です。
その酒粕にお湯と砂糖を加えたものが酒粕甘酒。
酒粕甘酒の甘みは砂糖によるもので、アルコールも含んでいます。

酒粕甘酒の特徴
- 麹菌と酵母菌のダブルの発酵パワーで栄養価がとても高い
- 食物繊維が豊富
- 甘さを出すために砂糖を使用
- アルコールが残っている (※1%未満ですが子供や妊婦は注意が必要)

甘酒にはどんな成分が入っているの?
自然本来の発酵食品なので顔や体の肌に良い影響を与えます。
甘酒には酵素、ビタミン類(B1、B2、B6)、天然の必須アミノ酸、コウジ酸などの栄養成分が多く含まれています。

甘酒のその他の成分
- 葉酸
- 食物繊維
- オリゴ糖
- システイン
- アルギニン
- グルタミン酸
- ブドウ糖

甘酒の成分で特に、注目すべきは、コウジ酸やビタミンB2がとても豊富なこと。
さらに必須アミノ酸全ても含まれているので美容と健康に最適な飲物なのです。

甘酒にはどんなアンチエイジング効果があるの?
上記でお話したとおり、甘酒には、多くの栄養成分が含まれています。
甘酒による美容への効果をまとめました。
甘酒で期待できる美容効果
- シミやそばかすを防ぐ美白効果(米麹の方が効果的)
- 肌のコラーゲンを増やす効果(酒粕)
- 代謝をサポート(新陳代謝が活発化)
- 目の下のクマを改善(実験結果あり:後述)
- 肌あれ対策
- 保湿
- 腸内環境を改善して快便に(ダイエット効果)
- 髪を健やかに保つ
どちらの甘酒もこんなにたくさん美容への効果があるんですね。
特に注目したいのが、米麹の美白効果と酒粕のコラーゲンを増やす効果です。
また、ダイエット効果も共にありますが、米麹は腸内環境をよくし便秘を解消してれます。
一方、酒粕は油の排出を助ける効果がありより高いダイエット効果があると言われています。
TBS「この差ってなに?」でやっていました。

米麹甘酒の効果は美白&免疫力UP
美白効果(シミやそばかす、くすみ予防)
甘酒の材料でもある麹には、シミや美白に効果的なコウジ酸が豊富に含まれています。
日焼けしたあとの黒ずみ予防にも効果があります。
コウジ酸とは?
麹からしか生成されないコウジ酸には、メラニンの生成を抑えシミやくすみを防いでくれる効果があります。このコウジ酸は美白有用成分として厚生労働省も認可しています
また、米麹にはフェルラ酸やアルブチンなどの成分もあり、強力な抗酸化作用があるので、シミ・しわ・クスミの原因となる活性酸素の除去に効果的です。
肌あれ対策&飲む日焼け止め効果
米麹の中にはエルゴチオネインという、ビタミンCより強い抗酸化作用がある成分が含まれています。
このエルゴチネオネインは、最強の抗酸化物質とも言われ、NHKの「あさイチ」やTBSの「この差ってなんですか?」でも紹介されました。
エルゴチオネインのパワー
・DNAの損傷を防いでくれる
・過酸化脂質の生成を抑える
・光による肌の老化を抑える
このように、高いアンチエイジング効果が期待できます。
また皮膚が紫外線を受けても炎症しずらくなり、UV対策にもなるそうです。

疲労回復に効果のある「飲む点滴」は、「米麹の甘酒」
米麹の甘酒は、お米に含まれるデンプンを麹菌が分解することで生じるブドウ糖が甘味の成分となっていることがポイント。
病院の点滴でも、「ブドウ糖の点滴」をすると病気や体力の回復が早くなりますよね。
そのため、「飲む点滴」と呼ばれるのはブトウ糖が多い米麹の甘酒のことになります。

免疫力のアップ&風邪やインフルエンザの予防
麹の酵素は米のでんぷんをブドウ糖に、たんぱく質を必須アミノ酸に分解し、体への吸収をアップさせてくれます。
すぐに栄養が吸収できるので風邪をひいた時におすすめです。
また、豊富な栄養のために善玉菌が増えることで腸内環境がよくなり免疫力がアップ。
酒粕甘酒の効果はコラーゲンを増やす&ダイエット
「飲む点滴」なのが米麹甘酒なのに対して、「飲む美容液」は酒粕甘酒と言えます。
2018年の12月に「林修の今でしょ!講座」と言う番組で、酒粕甘酒がコラーゲンを増やす効果があるということをやっていました。
「α-EG」が含まれる酒かす甘酒を1週間飲むことでコラーゲンを増やす効果が1か月継続する!|金沢工業大学https://t.co/0c9dWCKbfM
酒粕甘酒を1週間だけ飲むだけでも結果が得られるということですので、気になる人はぜひ一度試してみましょう! pic.twitter.com/rfWP6er9ug
— ハクライドウ@40代・50代向け健康美容ブログ (@hakuraidou) 2018年12月11日
コラーゲンの生成を活性化させる「αーEG」が含まれているそうです。
この成分は米麹甘酒には入っていません。
番組によると1週間だけのんだ場合でも細胞を活性化され、コラーゲンが作られるんだとか。
しかもその効果が1ヶ月も持続するなんて!!
夜寝る前に飲むと効果的だそうです!

ダイエット効果が高い
酒粕には、レジスタントプロテインと呼ばれる、たんぱく質が含まれています。
このレジスタントプロテインは、胃や腸内の脂を捕まえ、油を吸収せずに排出してくれる効果があり腸内環境を良くしてくれます。
また、酒粕の甘酒には砂糖が含まれていますが、実は砂糖の方がブドウ糖よりも少ない量で甘みを出せるので、カロリーも低くなるそうです。
睡眠改善効果
酒粕には、“清酒酵母”という成分が入っています。
この“清酒酵母”には、深い眠りをサポートする成分が入っています。
寝る前1時間前に甘酒を200ccぐらい飲むと寝つきがよくなります。

甘酒美容効果のまとめ
◆米麹・・・美白効果、肌あれ、日焼け予防、便秘解消、疲労回復
◆酒粕・・・美肌効果(アンチエイジング)、シミ対策、肥満改善、睡眠の改善
結局どっちを選べばいいの?
米麹甘酒と酒粕甘酒ですが、美容への効果も健康効果にもそれぞれ特徴があり、正直比べるのは非常に難しいと思います。
美容面で考えると、米麹甘酒は、美白への効果があるとされています。
肌荒れ・肌のくすみなどには米麹甘酒が効果抜群との意見もあります。
また、酒粕甘酒は、コラーゲンの生成を助ける効果があるとTVでも話題になりました。
健康面で考えると、疲労回復にはブドウ糖を多く含む米麹。
ダイエットには油を排出する成分「レジスタントプロテイン」が含まれた酒粕甘酒が良いと言われています。
甘酒選び方まとめ
◆たるみやほうれい線をケアしたいなら、酒粕甘酒
◆肌荒れや乾燥、シミをケアしたいなら、米麹甘酒

専門家からも高い評価の甘酒美容
いくつかの肌の老化予防に関して、専門家が研究結果を発表しています。
◆目の下のクマの改善
国内の食品メーカーと東京工科大学の前田憲寿教授らが共同で行った試験では、麹甘酒を日常的に飲むことで、美容の大敵ともいえる目の下のクマが改善することも確かめられています。
引用:カラダネ
◆コラーゲンを増やす働き
金沢工業大学の尾関教授の研究で、酒粕甘酒の学生による飲用試験をおこなったところ、8日間の飲用後、1週~4週にわたって継続してコラーゲン密度が高まっていることが分かりました。

やっぱり甘酒はアンチエイジングに効果があるんですね。
いつ飲むのが効果的?
甘酒を飲むタイミングは目的に応じて変えればOK。
こんなSNSの投稿があります。
美容・健康効果を期待するなら、夜に甘酒を飲むのが良いです。米麹甘酒に含まれる麹菌には、メラニンをつくり出す酵素チロシナーゼを阻害してシミやくすみができるのを防ぐ美白効果があると言われています。
— 甘酒 (@q5RDmjr1WlVsOfR) 2018年8月15日

美容や疲労回復、睡眠の改善を目的として飲む場合は夜がおすすめです。
その量は「1日コップ1杯」でOKです。
1日200ml程度を目安に摂るのがカロリーも取りすぎずちょうどいいと言われています。
甘酒は飲む時間帯によって、より効率的に効果を得られます。
朝に飲む甘酒は、血圧改善やダイエットに最適です。
朝前や間食の代わりとして飲むことでダイエットにも適しています。

甘酒はスーパーで買うのが簡単 作ってもOK
甘酒を飲む場合、どうしたらいいの?って思うかもしれません。
自宅で作るという方法もありますが、すでにできたものがスーパーに行けば数種類売っています。

注意すべき点は米麹甘酒なのか、酒粕甘酒なのかは絶対にチェックして買うこと。(※酒粕甘酒には微量ですが、アルコールが含まれます)
米麹を湯で混ぜるだけの甘酒は1度作ったことがありますが、つぶつぶ感がだめだったので、今は市販のものを買っています。


市販されている甘酒の多くは、アルコール分1%未満の「ソフトドリンク」に分類されるため、飲んでも問題ないそうです。
注意が必要なのは、甘酒を手づくりした場合や、酒粕を料理に使う場合です。
自宅で作りたい人は頑張ってみて!
米麹の甘酒も酒粕の甘酒も、自宅で作ることはできます。
スーパーにいくとこのように、米麹甘酒の材料がたくさん売っています。
これを鍋に入れて水を混ぜて温めるだけでできます。


本格的にやってみたい方は、ご飯を炊いて麹菌を入れて米麹を作るところからやってみてもいいですね。
興味がある方はチャレンジしてみてくださいね。
甘酒と一緒に取ると効果倍増?!美容におすすめの食品
甘酒の独特な香りや味が苦手な人や、同じ味に飽きやすい人におすすめなのが、甘酒とほかの素材を合わせるアレンジ方法です。
一番おすすめなのが豆乳を混ぜるアレンジ法。
豆乳に含まれる大豆イソフラボンが、コラーゲンの生成を助けたり、肥満の予防にも効果が期待できます。

抹茶にはビタミンCやカテキンが含まれているため、健康と美容にも効果的!
私は、豆乳も抹茶も混ぜて飲んでいます!

くわしいレシピなどはこちらの記事にあります。
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まとめ
甘酒のアンチエイジング効果に加え、酒粕甘酒と米麹甘酒の効果の違いにも触れてきました。
「飲む点滴」は米麹甘酒、「飲む美容液」は酒粕甘酒ということもわかりました。
原料が米麹か酒粕かによって栄養素は異なり、酒粕による甘酒は少量ながらもアルコールが含まれているので、買う前にはどちらの原料で作られているのかを確認しましょう。
どちらの甘酒も、健康面でも美容面でも優れた栄養素を持っているので、自分が好みの方(飲みやすい方)を選んでもいいと思います。

色々な口コミがSNSにありますが、甘酒は飲んですぐに効果がでるというものではありません。
甘酒はあくまで食品なので、即効性を求めず、長く飲み続けるのが理想的です。
豆乳や抹茶フルーツなどによるアレンジを楽しみながら、毎日一杯ずつ飲みましょう。