40過ぎの私ですが、同級生が3人目を出産することになり、母乳の話になりました。
3人目の子育てともなると、上の2人の世話もあるし、仕事もあったりで、ず~っとママ1人で赤ちゃんをお世話するのはちょっと厳しいみたいなんです。
友人いわく、
「液体ミルクというものが販売されているのよ。時代も変わったよね~」

てなことで、今後急速に市場が拡大しつつある液体ミルクについて調べることにしました。
2020年2月現在では、江崎グリコと明治の2社が液体ミルクを販売しています。
2020年4月には、雪印も参入予定とのこと。

ここでは、
- 液体ミルクとは何?
- 日本で販売されている液体ミルクの違い
- 液体ミルクは危険?安全なの?
- メリットやデメリットは?
なんてことまで調べてみたので、気になるママさんは最後までご覧くださいね。
粉ミルク世代に私ですが、1回分の粉を量って、お湯で溶かしたあとに、人肌まで冷ますという手間がと~っても面倒なんです。

液体ミルクとは?
液体ミルクとは、その名の通り、すでに調乳済みで販売されているミルクのことです。
お湯や⽔に溶かすことなく、哺乳瓶に移し替えればそのまま⾚ちゃんに飲ませることができます。
常温で保存ができ、そのまますぐに使える手軽さが好評で、販売数は当初の予想よりもはるかに上回っているそうです。
2019年3月、乳児用液体ミルクが日本で解禁されました。
海外では1970年代に普及していて、国内では2016年の熊本地震を機に要望が高まり、2019年の解禁となったわけです。
日本では、今のところ2つ(江崎グリコと明治)が液体ミルクを販売。
江崎グリコ「アイクレオ 赤ちゃんミルク」
基本情報
・1本216円
・内容量…125ml
・賞味期限6か月
・0才から飲める
明治「ほほえみらくらくミルク」
基本情報
・1本232円
・内容量…240ml
・賞味期限1年
・0才~1才までの母乳がわりのミルク
雪印も2020年の春に「ビーンスターク液体ミルクすこやかM1」を販売開始する予定です。
<引用:食品産業新聞社>
販売店舗は、ドラッグストアやベビー用品店(あかちゃん本舗や西松屋など)をはじめ、コンビニや食品スーパーでも取り扱うようになってきています。
今後は、駅や空港などの移動の拠点にも販路が拡大される可能性があるそうです。
粉ミルクとの違いは何?
粉ミルクは多くの方が知っての通り、母乳の成分に近づけて作ってある「乳児用調製乳」です。
お湯に必要な量だけ溶かして使います。
母乳が少なかったり、ママ以外の人が面倒を見るときにはなくてはならないものとなっていますよね。
私もだいぶ、粉ミルクにはお世話になっりました。

一番気になるのが成分ですよね。
粉ミルクと液体ミルクの成分はほぼ同じなんだそう。
じゃ~何がちがうのかっていうと、ミルクを調乳する手間が違うってこと。
粉ミルクはお湯に溶かして、それを人肌まで温めるという面倒な手間がありますよね。
この手間をなくして、すぐに飲ませられるのが「液体ミルク」なんです。

液体ミルクは世界ではすでに多くの国で利用されている
海外での乳児用ミルクは液体ミルクが主流って知っていましたか?
私は全く知りませんでしたが、もともと日本では粉ミルクのみ販売可能で、なかなか消費者庁からの許可が下りませんでした。
熊本地震が起きた2016年、被災地にフィンランド大使館より液体ミルクが救援物資として送られ、水や電気、ガスが使えない災害時の有用性が認知されることとなりました。

液体ミルクは危険だから飲んじゃだめ?
液体ミルクはまだまだ販売して間もないので、赤ちゃんに飲ませても大丈夫なの??
なんて不安に思うママもいるでしょう。
液体ミルクに関する次のようなエピソードがあります。
2018年の北海道での地震の時には、支援物資として液体ミルクが海外から届いていたにも関わらず、過去に使用例がないとして、道内の自治体が配布しなかったそうです。

ただ、液体ミルク自体はまったく危険なものではなく、正しい知識がなかっただけということ。
今では、国内のなじみのある有名メーカーが販売しているので、過度に不安になることはないとおもいます。
なにせ、成分が粉ミルクとほとんど同じなんだから、危険なわけないですよね。
日本で販売の液体ミルクを比較 「アイクレオ」と「ほほえみ」「すこやか」の違いは?
2020年2月現在、日本で販売されている液体ミルクは以下の2種類あります。
- 江崎グリコ アイクレオ赤ちゃんミルク
- 明治ほほえみ らくらくミルク
2020年4月下旬には、雪印からもすこやかの液体ミルクが販売されるので、あわせて3つを比較してみました。
全体のスペックの違いを表にまとめました。
商品名 | アイクレオ赤ちゃんミルク | 明治ほほえみ らくらくミルク | 雪印 ビーンスターク液体ミルクすこやかM1 |
内容量 | 125ml | 240ml | 200ml |
賞味期限 | 6か月 | 1年 | 6か月 |
保存形態 | 紙パック | 缶 | 缶 |
値段 | 216円 | 232円 | 232円 |

内容量
- アイクレオ…125ml
- ほほえみ…240ml
- すこやか…200ml
アイクレオでは少ないし、ほほえみでは余っちゃうという声にピッタリの200mlサイズがすこやかで販売されます。
かなり内容量に差がありますが、ここは赤ちゃんの飲む量にあわせて選ぶといいかもしれませんね。
賞味期限&保存形態
- アイクレオ…6か月
- ほほえみ…1年
- すこやか…6か月
アイクレオは紙パックでの保存ということもあり、6か月の賞味期限になっています。
一方、ほほえみは、缶での保存なので、賞味期限は長めの1年間となっています。
外出時のゴミ捨てのことを考えると、紙パックは軽いし捨てやすいですよね。

値段
- アイクレオ…1本216円(税込)
- ほほえみ…1缶232円(税込)
- すこやか…1缶232円(税込)
値段に関しては量が多いほほえみの方が少し高くなっていますが、コスパは缶の方が上です。
また、共に粉ミルクと比べるとかなり割高といえますね。

実際におでかけに使う前に、何回か試し飲みをさせておくと困らないですよ。
成分について
成分に関しては、それぞれのメーカーの粉ミルクとほぼ同じとのこと。
なので出産した病院で飲ませてもらっていた粉ミルクと同じメーカーのでもいいですよね。
液体ミルクの使い方は?注意すべき点は?
液体ミルクの使い方について解説します。
液体ミルクの使い方は、注意すべき点を抑えればとても簡単です。
- 液体ミルクと消毒した哺乳瓶を用意
- 開封前に良く振る
- 哺乳瓶に液体ミルクを入れて乳首を付ける
ここで注意すべき点。
「開封後はすぐに使用し、飲み残した分はすぐに捨てる」
ということ。
飲み残しはもったいなく感じますが、何時間も放置したものを1才にも満たない赤ちゃんに飲ませるのはよくありません。

さめたミルクは飲んでくれない場合、温めるケースがでてくるかと思います。
そんな時は、紙パックや缶を電子レンジや直火で温めるのはNGです。
缶のままの湯煎やミルクウォーマーの使用もNGです。
温める場合は、哺乳瓶やマグカップにいれて湯煎で温めましょう。
災害時などで、お湯が用意できない場合は、使い捨てカイロや洋服の中で温める方法もあります。
ツイッターにはこんな投稿もありました。
液体ミルクは素晴らしい商品だけど
冬は冷たく夜鳴きからのミルク暖めだと自分自身が覚醒しちゃう
そこで寝る時にパジャマのポケットに缶ミルクをIN夜鳴きで目が覚めるとあら不思議
ポッケに人肌温度程度のミルクが!男でも妻の力になれ
赤ちゃんもすぐ泣き止んでみんなハッピー!
是非お試し! pic.twitter.com/DpBZLNGU0u— S.KISHIMOTO@子ども支援人 (@co27co09cco01) January 27, 2020

哺乳瓶を用意しなくても大丈夫になった!
販売当初は、哺乳瓶を用意する必要がありましたが、
2020年現在では、液体ミルクの容器(紙パックや缶)に専用の乳首を付けることで、哺乳瓶を用意する必要がなくなっています。
グリコ「アイクレオ」は、「チュチュ 紙パック用乳首」を付けることでそのまま飲めます。
「チュチュ 紙パック用乳首」は、アカチャンホンポとその通販(オムニ7)で先行販売しています。
また、明治「ほほえみらくらくミルク」は、専用のアタッチメントを付けることで、ピジョンの乳首を使って、缶のまま飲ませることができます。
日本で最も多くの家庭で使われている哺乳びん用乳首は「母乳実感」(ピジョン製)だそうで、専用アタッチメントはこれ専用の設計とのこと。
このアタッチメントの販売は、2020年春。
また液体ミルクとアタッチメントがセットになったものも販売されるそうです。

すこやかの液体ミルクに関しては、今のところは哺乳瓶を用意する必要があるとのこと。
今後、他社のようにそのまま使えるようになるかもしれませんね。
液体ミルクの選び方
液体ミルクを比較しながら、使い方などについてお話してきましたが、調べてわかった液体ミルクの選び方についてまとめました。
- 赤ちゃんが飲む量に合ったものを買う
- いつも飲んでいる粉ミルクと同じミルクにする
SNSを見ていると、この2つの基準で選んでいる人が多かったです。
値段の違いを気にしている人はいませんでした。
気になるポイント!
アレルギーをお持ちの赤ちゃんの場合は、アレルギー用のミルクになりますよね。
今はまだアレルギー用の液体ミルクは販売されていません。
アレルギーをお持ちの赤ちゃんには、楽だからといって飲ませないようにしましょう。
液体ミルクのメリットとデメリット
液体ミルクのメリットとデメリットについてまとめました。
メリット
- ミルクを作る手間が軽減される
- 授乳までがスピーディーになる
- 外出時にお湯を持ち運ばなくてよくなる
- 災害時や断水時など粉ミルクが作れない時に使える
1つずつ見ていきましょう。
ミルクを作る手間が軽減される&授乳までがスピーディー
粉ミルクの場合は、スプーンで量ってお湯に溶かして、人肌まで冷ます必要がありました。
でも、液体ミルクなら、そんな必要なし!
哺乳瓶に入れればすぐに飲ませることができます。
夜中の授乳やミルクを作るのは本当に大変ですよね。

夜中に赤ちゃんが泣くと家族が起きてしまうかもということもあり、スピーディーにミルクを作らなくてはいけませんよね。
あと時間かけてると、自分もそのあと目が覚めて寝れなくなっちゃうってこともあったり。
そんな悩みが、液体ミルクにすれば、解決されるということになります。

また、パパやおばあちゃんに預ける場合にも、手軽な液体ミルクがあれば、預かる側の負担も軽減されますよね。
外出時にお湯を持ち運ばなくてよくなる
赤ちゃんとの外出は、おむつに着替え、粉ミルクに水筒など荷物がむちゃくちゃ多いんです。
だから、お湯を使わないですむとなると、かなり荷物が軽くなります。

災害時や断水時など粉ミルクが作れない時に使える
災害時には、ママがストレスを抱えて母乳が出にくくなってしまうこともあるそうです。
また、粉ミルクを作ろうと思っても清潔なお湯が準備できない場合もあります。
そんなとき、お湯で溶かす必要がなく、封を切ればそのまま飲める乳児用液体ミルクが大いに役立ちます。
また、液体ミルクは常温保存が可能なため、普段の持ち運びにも便利!
また哺乳瓶がなくても専用の乳首をつければ飲ませられます。
万が一、哺乳瓶がない時はカップフーディングやスプーンで授乳する方法もあります。

デメリット
- 値段が粉ミルクの2~3倍
- 赤ちゃんが飲んでくれるかどうかが心配
- 飲み残しは捨てるしかないのでもったいない
値段が粉ミルクの2~3倍
便利なのはうれしいのですが、値段が粉ミルクの2,3倍はします。
使うシーンを限定して使う必要がありそうです。
赤ちゃんが飲んでくれるかどうかが心配
赤ちゃんは母乳やミルクの味の変化にとっても敏感です。
いつもと温度がちがったり、乳首が違っても飲んでくれなかったりしますよね。
初めて液体ミルクを飲むときは、嫌がって飲んでくれない可能性もあります。

飲み残しは捨てるしかないのでもったいない
液体ミルクは無菌処理をしてありますが、栄養がたっぷりなので、開封後は雑菌が繁殖しやすい状態にあります。
全部飲んでくれなくて余っちゃって、もったいないな~と思っても、ためらわずに捨てましょう。
液体ミルクは粉ミルクと違って、量が決まっています。
江崎グリコのアイクレオは125ml、
明治の「ほほえみらくらくミルク」は240ml
雪印のすこやかは200mlとなっています。
まだたくさんミルクを飲めない赤ちゃんにとっては、量の少ないものを、たくさん飲む赤ちゃんは量が多いものを使うといいですね。
液体ミルクを実際に使ったママ達の口コミをチェック!
液体ミルクを実際に使ったママ達の口コミを参考に見てみましょう。
良い口コミ
液体ミルク出すメーカーが増えてきて嬉しい🥺💕💕
アイクレオは125ml
ほほえみは240ml
すこやかは200mlで
メーカーごとに量が違うのも、その時の飲ませる量によって使い分けられるから超良い🥺💕💕💕
液体ミルクは出かける時の必需品だからめっちゃありがたい🥺💕 https://t.co/t8pJy1O2WT— miho 39w0d→1m (@warawarabi06) January 30, 2020
久しぶりに梅田でランチしてきました🥰
お店に入ったときはスヤスヤ寝ていた息子👶
途中で泣き出しましたが、液体ミルクのおかげで落ち着いてくれました♫
哺乳瓶いらずだから、いいですね✨ pic.twitter.com/6RwZjwetJk— Akari⭐︎旅行好き新米ママ🚹 5M(育休中) (@OkamilerAnn) January 8, 2020
振り返ってみれば母乳と液体ミルクにお世話になったなーーー。
液体ミルク解禁されてよかった。
固形のミルク5回ほどしか使ってないし、まだ試供品のこってるw
液体ミルクのおかげで旦那にお留守番させることもできたし。
液体ミルクありがとう✨— こにたん (@konichanman) January 11, 2020
初めて液体ミルクあげてみた…訝しげな顔してたけど一応飲んだ…!
常温で大丈夫って書いてるけど冷たそうでドキドキしました…これ飲んでくれたらお出かけ楽になりそうだな〜🙄— まくらこ@3m (@nmnm_grgr) January 14, 2020
すこやかの液体ミルクとても期待してる😁
うちの娘最初はすこやかだったから☺️
アイクレオはちょっと少ないし、ほほえみは便秘可哀想なのと量が多い😅— とうか® 🌸1m👶🚺 (@hiyorisama) January 30, 2020
赤ちゃんとのランチがスムーズにできたり、旦那さんに預けて外出できたなんてよかったですよね。

良くない口コミ
液体ミルクに直接つける乳首買ったから、今使ってみたんだけど、慣れてないからか、数口吸ったら口離してギャン泣き。しかもいっぱい溢れる。
結局、母乳実感に移し替えてあげたんだけど、それでも数口ごとに離してギャン泣き。
温めても同じで、飲まない。
— あかねぎ⑅1y4m&39w4d→1m (@amama_hpapa) January 30, 2020
パックの液体ミルクとそれにつける飲み口をようやくアカチャンホンポで買ったのはいいけど全く飲まない。何となく予想はしてましたけどね...ミルクは常温だめ、乳首も好きなやつじゃ無いと飲まない。
パックのミルクを哺乳瓶に移して温めて飲ませるとか普通に調乳した方が楽だろ...。— ちゅら (@chura24m) January 30, 2020
台風15号の停電を経験して、液体ミルクを大量に買って家に備えたママたち!
賞味期限が2~3月あたりで切れるから、そろそろ使いはじめて、新しい液体ミルクを備えましょう🍼
ちなみにうちは、常温では飲んでくれなかったので、温め直して飲ませてます💦 pic.twitter.com/z6GOPDSN9b— 千葉ブロガー 花咲トキ🍥子連れラーメン🍥 (@hanasaki_toki) January 13, 2020
常温では飲んでくれなかったり、乳首が変わると飲んでくれなかったりがあるようですね。
赤ちゃんは微妙な変化に気づくんですよね。

最初だめでも何回目かで飲んでくれるようになったりするから、練習は大切よ。
液体ミルクは災害時には超便利!災害備蓄用に準備しておこう
上記のように液体ミルクにはメリットとデメリットがありますが、災害時にはなくてはならない存在です。
2019年の台風被害があった被災地では、浸水被害やらいラインの復旧がなかなか進まず、長期の避難生活を余儀なくされていました。
1才までのお子さんを持つママは、しっかりと自分でも災害時の準備が必要です。

幸い1度も使うことはありませんでしたが、こういった備えは赤ちゃんがいる家庭では必ず必要です。
今は、液体ミルクという、便利なものが販売されていますので、お子様がいつも飲んでくれるメーカーのものを備蓄しておきましょう。
お値段は高めですが、使うシーンを限定すれば大丈夫なのかなと思います。
自宅での授乳は粉ミルク、 災害用備蓄と外出時、夜中の授乳時は液体ミルクといったようにすることで、家計の負担は軽減できそうですよね。
まとめ
日本国内で販売されている液体ミルクについて調べてみましたが、いかがでしたでしょうか。
液体ミルクに対しての不安をお持ちの方も、正しい使用法を守れば安全な商品ということがわかっていただけたかと思います。
液体ミルクには、メリットもデメリットもありますが、
液体ミルクのメリットを活かせば、毎日のママの負担を軽減でき、よりハッピーに楽しく赤ちゃんのお世話ができるのではないでしょうか。
女性の社会進出に伴って、子育てはママ1人に任せる時代ではなくなってきています。
ワンオペ育児の時代からファミリー育児の時代に変わりつつあるのかもしれませんね。
液体ミルクが、パパさんの育児参加のきっかけになってくれるといいですね。
最後に、ネットで買えるサイトを記載しておきます。
お出かけ時に便利な「使い捨て哺乳瓶」や「液体ミルクを飲むのに便利な乳首」も一緒に販売されています。