みなさん、毎日『日焼け止め』をきちんと塗っていますか?
塗っている方でも「シミができるのを予防するため」と思って使っているのではないでしょうか。
実は、肌のシワやたるみなどの老化が単なる年齢のせいではなく、紫外線の影響もあるということが分かってきました。
紫外線は目に見えないし熱さも感じないので、どれくらい肌が紫外線を浴びているのか実感できないのが悩ましいところ。

まだ大丈夫だという油断が、10年後、20年後の肌に大きく関わってきます。
ある日突然肌の老化サインが現れるので、今からでもしっかりとしたケアをしていきましょう。

ここでは、
- 紫外線の肌への影響
- シワやたるみを予防するための日焼け止めの選び方
- 日焼け止め選び方や使い方の注意点
などについてお話していきます。

シミだけじゃない!シワやたるみも紫外線が原因だった!
あなたは、肌の老化は加齢のせいだけだと思っていませんか?
そうではありません。
紫外線を長年浴び続けることで、シミ、シワ、たるみなどの老化が進行してしまうことが分かっています。
それを「光老化」と呼んでいます。
肌の老化の原因の8割が光老化によるものと言われています。
(残り2割は加齢によるもの)

紫外線の影響を受けにくい二の腕の内側やふとももとかは、白くてキレイなのも理解できますね。
紫外線は3種類 中でもUVーAがシワ・たるみの原因
紫外線には、波長の強さによって
- UV-A
- UV-B
- UV-C
の3種類に分けられます。
中でもUV-AとUV-Bが肌に影響があるとされています。
UV-AやUV-Bという言葉は、雑誌やTVなどで1度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

UV-Aはシワ・たるみの原因 UV-Bはシミの原因
UV-Aについて
UV-Aは肌の深部(真皮)までに届くとされ、深いシワ・たるみの原因になります。
弱いエネルギーですが波長が長く、細胞をじわじわ傷つけます(肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンを破壊)。
UV-Aは雲や窓ガラスも透過するので、天気の悪い日や室内にいるときも油断は禁物。
UV-Bについて
UVーBは、日焼けやシミの原因で、肌の浅い部分(表皮)にダメージを与えます。
強力なエネルギーの光線で肌に炎症を起こす程強い。
ガラスやカーテンで遮ることができますが、多く浴びると激しいダメージになります。
浴びてから72時間でメラニンが生成されるので早めのケアが大切。

1年中注意が必要なUV-A 油断すると老け顔に
UV-A波の量は季節や時間による増減があまり無いのが特徴です。
増え始めるのは4月ごろで、この時点で夏の7月とほぼ同量という多さです。
<アンプルール公式サイトより引用>
UV-Bの量は4月~9月に増え、冬には減少してきます。
一方、UV-Aは、冬場になっても紫外線量が落ちません。

肌の老化が紫外線の影響によるところが大きいのであれば、紫外線を防ぐことでシミだけでなく、シワやたるみも予防出来るということになりますね。

一番の紫外線予防は日焼け止め 毎日のケアが大切
肌の老化を防ぐためには紫外線対策が大切ですが、たくさんの方法がありますよね。
例えば、日焼け止め、サングラス、防止、長袖、UV加工がしてある服、手袋などといったところでしょうか。
その中でも、1番重要なのが「日焼け止め」。
ここで質問です。
あなたは、日焼け止めを何を基準に選んでいますか?
もし、毎日SPFが大きいだけで選んでいるのなら、それだけでは不十分です。
実際に、SPFの値だけを見て選ぶ人が約7割という調査結果があります。
(パシフィックコミュニケーション㈱と資生堂ジャパン㈱の調査結果を参照)

シワや・たるみを防ぎたいならUVーAを徹底的に防ごう!
UV-AによるダメージはUV-Bのような即時性はなく、ゆっくりしたものですが、その影響力はとても強く、確実に肌の老化を促進させていきます。
曇りの日のUV-Aの量は、晴れの日の約80~90%。雨降りの日でも30%程度の量があると言われています。
曇っているからとか、少しの時間だからと日焼け止めを塗らずに出たりすると「うっかり日焼け」をしてしまうことに・・・
シワ・たるみを防ぐためには日焼け止めのPAに注目しよう
日焼け止めにはSPFとPAという表記がありますよね。
SPFの数値で日やけ止めを選ぶ人は多いですが、これからは、PAの「+」の数も必ずチェックしましょう。

SPFとPAの見分け方
日焼け止めの選びでまず1番にするべきことは、紫外線を防ぐ力の大きさ(SPFやPAの数値)をチェックすること。
SPFとは?
UVーB(紫外線B波)を防ぐ効果を示す指数
SPFの値は高くなるにつれて効果は高くなる(1~50+まである)
何も塗らない場合に比べてUV-Bによる炎症をどれぐらい長い時間防止できるかを表しており、数値が大きい方がUV-Bに対する防御効果が高い。
SPF30ってどういう意味か知ってる?
簡単に言えば、肌の炎症までの時間を30倍遅らせるということ。
肌が影響を受け始めるまでに、約20分かかるとすると、
20分✖SPF30=600分(10時間) 日焼けを食い止めることが可能。
PAとは?
UVーA (紫外線A波)を防ぐ効果を示す指数
PA強さは+マークの数でレベル表示され、+が多い程UV-Aを防ぐ力が高くなる。
PA+~PA++++といった4段階の「+」マークで表示され、「+」の数が増えるにつれ、UV-Aに対する防御効果が高い。
シワやたるみを予防するために1番注目すべきなのは「PA」という表記です。

表記の違いによる効果と使用シーンの目安を表にしました。
PA+ | UV-A防御効果がある |
PA++ | UV-A防御効果がかなりある |
PA+++ | UV-A防御効果が非常にある |
PA++++ | UV-A防御効果が極めて高い |

日焼け止めの選び方や使い方の注意点
日焼け止めの選び方の3つの注意点
- 使うシーンに合わせて使い分ける
- 体のどの部位に使うかで決める
- 肌が敏感な人は紫外線予防剤にも注意しよう

でもただ単にSPFやPAの大きい値のものを選べばいいわけではありません。
どんな場所で何をするのかによっても紫外線を浴びる量は違ってきますので、当然選ぶべき日焼け止めは異なります。
シーンに応じて日焼け止めを使い分けよう
家の中にいるだけとか買い物にちょっとだけ出かける時にも、SPF50やPA++++といった数値が高い日焼け止めは必要ありません。
肌への負担が増え肌が荒れてしまうことがあるのでやめましょう。
日常生活を送るだけなら「SPF30まで」、「PA++以上」を目安に選びましょう。
一方、炎天下の屋外でのレジャーやスポーツをする場合には、「SPF50」や「PA++++」といった高い数値の日焼け止めでしっかりと対策をする必要があります。

肌への負担も考えよう!
日焼け止めは、とにかく効果が強いものを使えばいいわけではありません。
効果が強い分、肌への負担も大きくなるので、用途に合わせて適切な強さのものを選ぶことが大切です。
体のどの部位に使うかで決める
日焼け止めを塗る箇所は主に、顔とからだに分けられます。
顔とからだに使う日焼け止めは分けるのがベストです。(顔用をからだに使ってもいいですが、からだ用を顔に使うのはおすすめしません)
顔とからだの皮膚は、薄さや皮脂腺の数が異なるからです。
◆顔用・・・美容成分入りや肌にやさしいものが多い
◆からだ用・・・ドラッグストアで売っているもので十分、頭皮や髪はスプレータイプが便利
肌が敏感な人は紫外線予防剤にも注意しよう
日焼けを予防する成分には「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2種類があります。
敏感肌の方は、紫外線吸収剤が肌に刺激になることがあるので、「紫外線吸収剤フリー」や「ノンケミカル」といった表示のあるものを選ぶのがポイント。
紫外線散乱剤は肌の上で紫外線を反射させるので、紫外線吸収剤よりは刺激が少ないですが、白っぽくなりやすく、乾燥しやすというデメリットもあります。
大切なのは、日焼け止めの使いわけ!
日常生活ではSPF50は不要。
SPF30までで紫外線散乱剤ベースのものが◎。
長時間外にいたり、日差しが強い時は紫外線吸収剤も活用し、SPF50程度のものを。
PAは「PA++」以上にするとシワ・たるみ予防にもなり安心。
私が愛用中の顔に使っている日焼け止めを紹介

私が使っている顔用の日焼け止めを2つ紹介します。
毎日使う日焼け止めは、画像左の「NOV UVミルクEX」。
お湯で落せる&紫外線吸収剤不使用で、SPF32、PA+++です。
NOV UVミルクEX
デイリー用に購入。
軽い付け心地でスッと馴染みます!
のびが良くべたつきません。
白くなるかと思いましたが全く気になりませんでした!紫外線吸収剤不使用で低刺激性、お湯で落とせます。
毎日塗るので肌への負担を優先で考えました。
#NOV#日焼け止め pic.twitter.com/faskmJ1GQJ— nana (@peeesako) 2018年4月7日
外でテニスをしたり、レジャーに行くときは夏でも、冬でも右側の「アンプルール WプロテクトUV」を使っています。
大気汚染やブルーライトもカットし、SPF50+、PA++++でとても頼もしい日焼け止め。
#使い切りコスメ
アンプルール ラグジュアリーホワイトWプロテクトUVプラス。
SPF50+/PA++++なのに肌が荒れない日焼け止め。白くならないし伸びも良い。もちろんリピ買いしました☺️二個セットだと通常より安かったー!https://t.co/Jwg9GDfvni pic.twitter.com/Sw35BYT2yt— まゆ (@mayusor_) 2017年9月17日
化粧をする前に使うので白浮きしたり、ダマにならないような柔らかいテクスチャーのものを選んでいます。

「NOV UVミルクEX」はドラッグストアで買うことができます。
アンプルールは公式サイトからがお得です。
使い方の注意点
ただ塗るだけでは効果は十分に得られないって知っていますか?
適当に塗っていては効果が半減かも?!
せっかく塗ってるのにもったいないです。

- 塗る量は500円玉位の量
- 厚塗りを意識
- こまめに塗り直す
- 古いものは使わない
SPFやPAの値を基準に選びますが、その効果を引き出すのに必要な量は、顔全体で500円玉くらいの量、しかも厚塗り。
実際にはほとんどの人が4分の1程しか塗っていないそうです。


メーカー側も、「消費者の方が実際につけている量で、きちんと効果を得られるように」と考えるようになってきているので、最近ではSPF35~50+の日焼け止めが増えているんだとか。

こまめに塗り直そう!パウダーファンデーションでもOK
SPF値やPA値にこだわって選べばそれでOK、というわけではありません。
汗や水、皮脂、タオルやハンカチによる摩擦でその効果は少しずつ落ちていくので、こまめに塗り直しましょう。
化粧をしている場合は、日焼け止め効果があるパウダーファンデーションを重ねればOK。
去年の日焼け止めが余っていたけど、使っても大丈夫?
1度開封して何年も放置してあるものは、雑菌が繁殖したり酸化してしまう場合があり、肌トラブルの原因になりますので使用しないようにしましょう。
開封済みの日焼け止めは、ワンシーズンで使い切り、未開封のものでも3年以内に使い切りましょう。
余った日焼け止めの使い道
余った日焼け止めはシルバーのアクセサリーの黒ずみを取るのに使えます。柔らかい布に日焼け止めを染み込ませて拭くと、ピカピカになるそうです。
まとめ
ここまで、紫外線が肌に与える影響と日焼け止めの重要性および選び方についてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか。
肌に影響を与える紫外線は2種類あり、
- UV-A・・・深いシワやたるみの原因
- UV-B・・・日焼けやシミの原因
これらを、どちらか一方ではなく、両方とも防ぐことがキレイな肌を10年後も維持するためには必要になります。
日焼け止め選び&使い方まとめ
- シーンに合わせてSPF値とPAを選び使い分ける
- シワやたるみを予防するならPA++以上のものを選ぶ
- 適量を塗り、こまめに塗り直すことも大切
日焼け止めは毎日使うものなので、しっかりとした目的を持って選ぶことが大切です。

美容のためにはスキンケアだけではなく、紫外線ケアもとても大切です。
1年中を通して、紫外線を防いで美肌を意識していきましょう。