「肌がキレイかどうかは肌の水分量で決まる」なんて聞いたことありませんか?
潤った肌はふっくらとして透明感もあり、シワもなく、もちろん毛穴も目立ちません。
「そんなことわかっちゃいるけど、何をやっても乾燥するんだからしょうがないじゃない!!」
そんな声が聞こえてきそうですね。

その人はこんな肌の悩みもありました。
こんな悩みありませんか
- 夕方になると毛穴が目立ってくる
- クレンジングや洗顔後に肌がつっぱる感じがある
- ファンデが毛穴&シワ落ちする
- 口元目元のシワが気になる
これらの悩み、どれも肌が乾燥していることが原因なんです。
今まで保湿成分入りの化粧水などを使っていても肌が乾燥して毛穴トラブルが多い人は、実は「セラミド」という成分の量が不足しているかもしれません。
「セラミドがある肌は毛穴も目立たずにプルプル」と言えるくらい、セラミドは美肌には欠かせない成分なんです。
セラミドに保湿効果があるということは知っていても、セラミド自体がどういう成分でどのような働きをするのかまでは理解していない人も多いのではないでしょうか?

さらには、「厳選したセラミドを効果的に補うアイテム」まで解説しこうと思います。
知らないと損する!セラミドの特徴とその効果
セラミドとは、お肌の角質層にもともとある成分で、お肌の水分を保持する機能があるとても重要な成分。
セラミドが乾燥肌の保湿に向くといわれる大きな理由は、乾燥肌になる原因そのものがセラミドの不足によるものだから。

その数は年齢とともに減少しますが、紫外線の照射や洗顔のゴシゴシ洗い、肌をこすったり、水で洗い流すだけでも流出していってしまいます。
セラミドが減少すると・・・

セラミドのことを知るためには、肌の構造についても知っておく必要があります。
顔の皮膚は上から順番に表皮・真皮・皮下組織の3つの層でできています。
ここでは表皮にスポットを当てて解説します。
表皮の構造と働き
表皮は次の4つの層からなっています。
- 角質層(角層)
- 顆粒層
- 有棘層
- 基底層

表皮の主な働き
・水分の蒸発をふせぎうるおいを保つ
角層はラップ1枚と同じくらい薄く、0.02mmしかないんだとか。
そんなむちゃくちゃ薄い膜で肌のバリア機能をになってくれているんだから本当に頼もしい存在です。
角層は約20層の細胞が積み重なってできていて、ミルフィーユ状になっています。
その隙間をセラミドなどの「細胞間脂質」がぴったりと埋めています。
例えるなら、レンガ(角質細胞)が幾重にも重なり、それぞれの隙間をセメント(セラミド)が埋めているような状態です。
セラミドがちゃんとある肌はどんな肌?
セラミドが存在する角層は「角層細胞」や「NMF(天然保湿因子)」などによって構成されていますが、これだけではキメの整ったツヤ肌にはならないんです。
肌の奥で作られたセラミドが、角層細胞の間にたっぷりあることで、角層細胞同士をバランスよくつなぎ止め、そこに水分や天然保湿因子などを蓄えることができます。
だから、セラミドが失われることなくたくさん存在している肌は、ふっくらとしてキメが整った肌をしています。

セラミドはどこからくるの?
セラミドは肌の奥から生まれてきます。
肌の潤いを左右するセラミドは、表皮の底の基底層でセラミドの赤ちゃんが生まれてターンオーバーとともにいちばん外側の角質層へ。
角層細胞の間でセラミドとして水分を保つ機能を発揮するようになります。
ターンオーバーを正常に保つためには?
紫外線など外からの刺激を防ぎ、睡眠不足やストレス、ホルモンバランスを正常に保つことが大切。

セラミドの2つの大きな役割 バリア機能と肌の潤い保持
セラミドには大きく分けて2つの役割があります。
- 肌のバリア機能の維持 ・・・角層の細胞と細胞をつなぐ役割
- 肌の潤いを守る ・・・水分量を保つ役割
セラミドが角層の細胞と細胞の隙間を埋めることでぴったりと密着。
しっかりすきまを埋めることで水や異物が肌の中に入り込むのを防いでいます。(バリア機能)
また、健康な角質層は20~30%の水分を含んでいます。
この水分は、肌が自ら作り出すセラミドなどの保湿成分によって維持されています。
注意ポイント
このセラミドを作り出す力が弱まると、角層の水分は蒸発してしまい、肌の内部の潤いまで失われてしまうことになります。
セラミドが少なくなるとどうなるの?
簡単言えば、乾燥肌や敏感肌になります。
その結果、シワやたるみ、シミなどのトラブルがどんどん現れ始めます。
セラミドによって柔らかくキメの整ったきれいな肌や維持されいますが、角層内のセラミド量が少なくなると、細胞同士をつなぎ止めることができなくなります。
そのため、水分をじゅうぶんに溜めることができずスカスカ状態。
その結果、肌が乾燥してしまいます。 (バリア機能の低下)
すると、乾燥ではがれた皮膚のすき間から紫外線や雑菌などが侵入し、皮膚の奥を刺激します。
それが原因となって、かゆみ・シワ・たるみ・シミ・毛穴の広がりといった肌トラブルを起こしてしまうのです。
セラミドが減少したら外部から補えばいい!
加齢やターンオーバーの乱れ、などでセラミドの生産は減少し、肌を擦る洗顔さらに外に出て行ってしまいます。
作り出すスピードよりも出て行くスピードの方が早くなるためどんどん減ってしまうことに・・・
このような負のスパイラルを脱出するには、外部からセラミドを補うことが有効です。

セラミドは保湿のスペシャリスト 実力はNO.1かも
肌の角層には保湿物質が存在し、角層内に水分を蓄えておける状態が保たれています。
この保湿物質には3つの種類があり、助け合いながら水分をキープしています。
3つの保湿物質
- 皮脂 ・・・2~3% 水分を守る力はあまりない
- 天然保湿因子 ・・・16~17%
- 細胞間脂質(セラミドなど) ・・・ 80%以上

細胞間脂質の約50%はセラミドが占めています。
このことからも、セラミドが保湿にどれだけ重要なのかがわかりますね。
セラミド最強エピソード
子供や赤ちゃんの肌はプルプル!!
これは、大人の肌に比べてセラミドの量が豊富だからと言われています。
湿度が0%でも蒸発せず、気温がマイナス20度まで下がっても凍らない性質があります。
まさに、保湿のスペシャリスト!ですね。
セラミドはヒアルロン酸やコラーゲンとはどう違うの?
保湿成分として有名なのが、コラーゲンやヒアルロン酸ですよね。
そんな超有名保湿成分たちと最近目立ってきたセラミドではどちらが優れているのでしょうか?
それぞれの保湿成分によって水分の保ち方に違いがあるようです。
水分保持力が高い順に紹介します。
水分をはさみ込むタイプ
セラミドやセラミド以外の細胞間脂質がこれ。
水をサンドイッチ状に挟んでしっかりキープ。水分保持力は最強と言われている。
1度つかまえると湿度が0%になっても蒸発させないほど!
水分を抱え込むタイプ
ヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンなど真皮にある成分がこれ。
水分を抱え込んだままキープします。
水分をつかむタイプ
天然保湿因子(NMF)やグリセリン、PGなどがこれ。
さらっとしていてよく化粧水などの配合される。
水分を吸湿する性質があるがそれほど保湿力は高くない。

【参考文献:正しいスキンケア事典】
セラミドとコラーゲン、ヒアルロン酸の違いを次の5つのポイントで比較
比較するポイント
- 存在する場所
- 皮膚の中での役割
- アレルギーのリスク
- 外部から補うことで得られる効果
- 水分の保持の仕方

ヒアルロン酸
- 真皮にあり隙間を埋めつくすゼリー状の物質
- 細胞と細胞の間で水分を蓄えクッションの効果で弾力に関係
- アレルギーのリスクは少ない
- 保護・保湿効果
- 水分を抱え込むタイプ
コラーゲン
- 真皮の70%を占め、網目のようにはり張りめぐる
- 網目状のネットワークで弾力をキープ
- アレルギーのリスク少しあり
- 保湿効果
- 水分を抱え込むタイプ
セラミド
- 角質層で細胞間をしっかりつなぎ止める
- 肌のバリア機能・水分保持
- アレルギーのリスク少ない
- セラミドと同じ効果が得られる
- 水分を挟み込むタイプ
このように、セラミドはもともと存在していた角質に浸透するので肌にあるセラミドと同じ効果が得られます。
一方、ヒアルロン酸やコラーゲンは、真皮の中にある成分ですが、スキンケアで補っても真皮まで届くことはありません。
化粧品で補うコラーゲンやヒアルロン酸は、肌にあるヒアルロン酸やこコラーゲンとは違うものということを覚えておきましょう。
コラーゲンやヒアルロン酸配合の化粧品を使うと、肌の表面の保湿や水分の蒸発を防ぐという程度の効果しかありません。
セラミドのメリットのまとめ
- 肌に元々ある場所に浸透するから効果が高い
- アレルギーのリスクが少ない
- 湿度0%でも水分維持できる
- 水分を挟み込んで逃がさないので水分保持をしてくれる

化粧品に配合されるセラミド成分は4種 ヒト型を選ぼう!
化粧品に配合されるセラミド成分には4種類に分けられます。
セラミドの種類
- ヒト型セラミド・・・人の肌にあるセラミドを真似て酵母から作ったセラミド。
- 天然セラミド・・・動物由来のセラミドで馬が多い。肌に浸透しやすく親和性が高い。(ウマスフィンゴ脂質・セレブロシド)
- 植物セラミド ・・・コメ、トウモロコシ、大豆、コンニャク由来のセラミド。(コメヌカスフィンゴ糖脂質)
- 合成セラミド・・・疑似セラミドともいわれセラミドに類似した物質を化学的に合成したもの。安価で効果は低い(ヘキサデシロキシPGヒドロキ)
ヒト型ではないセラミドは、肌の表面で保湿効果があるだけなので保水力を高めたい場合には不向きです。

ヒト型セラミドの成分の種類は?どんな名前で表示されてる?
ヒトの肌にあるセラミドにはいくつかの種類があります。
なかでも重要な働きをするのが次の7種類。
ヒト型セラミドは『セラミド+数字(またはアルファベット)』で記載されています。
それぞれの種類によって得意分野があります。
セラミド1(EOP) | アトピーに効く。バリア機能形成 | |
セラミド2(NS) | 人間の肌に最も多く含まれるセラミドで保湿力が高い | |
セラミド3 (NP) | 年齢と共に減るセラミド。水分保持&シワを目立たなくする | |
セラミド4(EOH) | 肌のバリア機能を高める | |
セラミド5(AG) | 水分保持機能に加え、ターンオーバーを促進 | |
セラミド6、6Ⅱ(AP) | 年齢と共に減るセラミド。水分保持&シワを目立たなくする | |
セラミド7(AH) | 皮膚にある菌のバランスを整え、細胞の増殖や分化をコントロール |
上記のセラミドのうち、人の肌に最も多くあって、保湿力が最も高いのがセラミド2。
特に保水力に優れているのがセラミド1、2、3。
この3つに加えて、セラミド6がはいっているものを最優先でえらびましょう。

肌の悩み別おすすめセラミド
◆敏感肌・・・セラミド1
◆乾燥肌・・・セラミド1、セラミド2、セラミド3
◆エイジングケア・・・セラミド3、6Ⅱ

セラミドを効率的に補うなら化粧水よりも美容液かクリーム

セラミドにはいくつかの種類があり、ものによっては、うまく角層に浸透しずらいものもあるので注意して選びましょう。
おすすめのセラミド配合の化粧品は、美容液かクリームです。
なぜなら、セラミドは水溶性の物質ではないので、化粧水ではなく美容液やクリームによく配合されています。
また、化粧水はほとんどが水なのでセラミドの配合濃度は低め。

紛らわしい成分表示に注意!
実はセラミドと名乗ることができるのは「ヒト型セラミド」だけ。
上記で説明した、類似成分の「擬似セラミド」「スフィンゴ脂質」「糖セラミド」などは実質的には本物のセラミドではなく、効果が劣ります。
類似品や安価なものも多くたくさんあるセラミド化粧品ですが、購入する際のポイントをいくつか紹介します。
セラミド化粧品の選び方
- ヒト型セラミド配合のものを選ぼう(成分表示が「セラミド+数字かアルファベット」)
- 値段は安すぎるものはやめよう(3000円以上が目安)
- 濃度は濃い方がいいが使用感が悪くなることもある
- プラスαの成分が配合されているとなお良い
ヒト型セラミドの原料自体が高価なものであるため、価格の安い製品に十分な量を配合することはちょっと厳しいようです。
また、濃度は濃いものがよりおすすめですが、こすぎるとギシギシする使用感になったりもします。

プラスαの成分としておすすめのもの
セラミドの効果を高めてくれる、一緒に配合されるとより効果的な成分を紹介します。
おすすめのプラスαの成分
- コラーゲンやヒアルロン酸などの保湿成分
- プラセンタやアスタキサンチンなどのシミや老化を予防する抗酸化成分

おすすめセラミド化粧品 セラミド+αのものを厳選!
ここからは、私が実際に使ったことがあるセラミド化粧品でおすすめのものをいくつか紹介していきます。
選ぶポイントは、
1番目は、ヒト型セラミドが配合されているもの。
2番目が、プラスαで他の保湿成分などがはいっているかどうかです。
ETVOS(エトヴォス)アルティメットローション&セラム
セラミド化粧品のなかでも、肌へのやさしさを重視しているのがETVOS。
その「アルティメットライン」がプレエイジング保湿ケアとしておすすめなんです。
乾燥ケアに一番効果的な成分ヒト型セラミドを5種類も配合(セラミド1、2、3、5、6Ⅱ)。
プラスαの成分として、ナイアシンアミドを配合し、2つの複合効果で肌に潤いをあたえて逃がさないようになっています。
7つの無添加処方なのも肌が刺激に弱いときにはGood。
アルティメットラインのトライアルならヒト型セラミドが配合された保湿クリームもついてくるので最強。
より一層保湿効果を高めたい方にセットでの使用がおすすめ!
40代 敏感肌
肌が乾燥しなくなるのがわかった!
今までのモイスチャライジングセラムよりも肌がもっちり、ふっくらするのがつけた瞬間に実感できます。今までは美容液のあとに乳液もつけていたのですが、乳液がいらないくらいには潤います。
おすすめポイント
- 5種のヒト型セラミドとナイアシンアミドの複合処方
- クリームにもヒト型セラミド入り!
- 年齢からくる乾燥肌や敏感肌におすすめ。
- トライアルは1,490円とお得!
ETVOSの石鹸で落とせるメイクなら、肌のセラミドを守ってくれるから、セラミドスキンケアの効果もより実感しやすいですよ♪
2週間のメイクと1週間のスキンケアが両方試せるキットが今なら1980円!
アスタリフト ジェリー・アクアリスタ
フジフィルムの化粧品ブランド、アスタリフトシリーズから発売されている、先行美容液の「ジェリー アクアリスタ」がヒト型セラミド配合(1,3,6Ⅱ)。
肌への浸透をよくするために「ナノ化」してあるので効果を実感しやすい。
プラスαとして、ナノアスタキサンチンやナノリコピンに加え、3種のコラーゲンを配合。
形が自己復元する不思議なジェリーで、保湿だけじゃなく、ハリや弾力のケアにもおすすめ。
50代 乾燥肌
洗顔後つけないではいられない!
もう何年も使用してますが良い化粧品に出会えたなと思っています。これをつけたら肌の調子が良く、同年代の人に比べ、お肌の調子がいいと褒めてもらうことが多いです。

ジュランツ セラリッチミルク
ヒト型セラミドの濃度にこだわって選ぶならこの美容液がおすすめ!
高須クリニックの女医さんが監修している「ジュランツ」のセラリッチミルクは、セラミドを4.25%という高濃度で配合。
他のスキンケアと比較してもこの濃度はありえないくらい高いんだとか。
セラミドの種類は1、2、3、6Ⅱを配合。
プラスαの成分として、スクワランやヒアルロン酸を配合し、エイジングケアとしてもおすすめのアイテム。
40代 乾燥肌
ドクターズコスメってすごい!
肌が弱い私ですが、こちらの製品はトラブルもなく肌が守られている感じがします。ジュランツのお試しセットを最初に買いましたが、セラミド高配合の実力を実感!
時間が経っても潤いが持続する肌になります。
乾燥が気にならない肌になれました。

まとめ
ここまで、セラミドについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
毛穴の開きや詰まりなどのトラブルも、大元の原因は乾燥です。
また、シワやたるみ、シミといった肌トラブルも乾燥が原因で起きていることがほとんど。
エイジングケア成分や美白ケア成分を使うケアも重要ですが、まずは、肌の土台をきちんと整えるケアをすること大切。
それには、セラミドを補うケアがおすすめ!
少しずつですが、肌の調子が上がってくるのを実感できるのではないでしょうか。
