あなたは、小麦粉を使った手作りパックがインターネットで話題になっているのを知っていますか?
小麦粉といえば、あなたのキッチンにもありますよね。

実際に小麦粉パックをやった人の中には、「肌が白くなった」とか、「毛穴の黒ずみが解消された」という声があります。
しかしその一方で、その有効性の根拠に欠けることや、アレルギーの問題、肌トラブルの原因になるという意見もあるようです。
そこで今回は気になる「小麦粉パック」について、
- 小麦粉パックの効果の根拠は?
- アレルギーの危険性・肌トラブルについて
- アラフォー女子はやるべき?やらないべき?
- 実際にやってみた感想
などについてお話していきます。

なぜ小麦粉パックはこんなにも話題になっているの?
小麦粉を使ったパックの情報が、ネット上のブログの記事に記載されて話題になっています。
それは、twitterやYouTubeなどでも肌が白くなる、くすみが取れる効果があるという投稿があるからかもしれません。
ヤバイ小麦粉パックしてみたら美白と毛穴汚ればっりばっり綺麗になった最高
もっと早くにネット見とけば良かったー#小麦粉#小麦粉パック— 猫娘 (@fujikawa_ikumi) 2017年3月12日
実際に行った人の投稿では、毛穴への効果や美白効果を実感しているようですね。

そもそも、小麦粉パックは誰が考えたの?
小麦粉を水で溶いて肌に乗せてパックに活用したものが「小麦粉パック」です。
実は、小麦粉パックの歴史は長く、およそ100年前の20世紀初頭のフランスが発祥のようです。
当時のパン職人の手が、いつも白くてきれいだったことから広まったようです。
無料でできる自宅エステの感覚で広まったのでしょう。

どんな効果があると噂されてるの?
小麦粉パックをすることで次のような効果を実感した人がいるようです。
- 美白(くすみ除去、シミ改善)効果
- 毛穴の黒ずみや角栓の除去
- シワの減少
中でも一番多いのが肌が白くなったという効果です。
昨日、小麦粉パックを初めてやりました!
思った以上に肌が白くなって!!
とても明るくなりました!!
引用:ヤフー知恵袋

美白効果があると言われる理由は?
小麦粉パックをしたら、肌が白くなったとう人がいますが、なぜなのでしょうか?
小麦粉には肌を美白してくれる効果がある成分は入っていません。
では、なぜ肌が白くなったと感じる人がいるのでしょうか?
考えられるのは次のような理由からだと思われます。
- 小麦粉パックを剥がす際に、古い角質や汚れが除去される
- 小麦粉が肌を刺激することで血行が促進される
小麦粉は肌の上に放置すると水分が次第になくなっていきます。
すると、肌にピタっとくっつきます。
くっついた小麦粉を水で剥がして行く時に、肌の古い角質や汚れを一緒に取り除くからだと考えられます。
つまり、ピーリングのような効果があることになります。
その結果、一時的にくすみが解消され、肌が白く見えたのではないでしょうか。
また、小麦粉による刺激で血行がよくなり、そのため肌にハリが出てシワが目立たなくなったことも考えられます。

小麦粉パックは医学的になんの根拠もなかった
上記のように、小麦粉パックに美白効果があることを感じている人はいますが、実は、医学的な根拠はないそうです。
スキンケア大学で小麦粉パックについての医師の見解がありましたので紹介します。
水などでといた小麦粉を肌に塗ることで、肌を弱酸性にしたり、美白効果があるといわれていますが、これにも医学的根拠はありません。また、美白効果については、小麦粉にビタミンが含まれていることにより期待されていますが、含有量をみても効果が得られるほどとは考えにくいです。
引用:スキンケア大学
他にも、クレンジング効果、シワへの効果などの裏付けもないそうです。
顔の汚れや余分な角質が取れて、肌が白くなったように感じているだけのようです。

「医学的根拠はないけど、実際に肌が白っぽく見えるならやってもいいんじゃないの?」
って思うかもしれませんが、小麦粉パックにはメリットもあるけど、デメリットも大きいことを知っておいてください。
実は怖い小麦粉アレルギー なめると後悔するよ
小麦粉パックで一番大きなリスクは、小麦粉によるアレルギーです。
今までは、全く自覚していなかったけど、小麦粉パックをしたことで、アレルギーが発覚してしまう…なんていう最悪の事態も考えられます。
本来、小麦粉は肌から大量に吸収するものではないので、人によっては小麦粉アレルギーになってしまいます。
どんな症状が出るの?
・赤く腫れる
・ヒリヒリかゆくなる
・吐き気がしたり呼吸が苦しくなったりする
・発疹がでる
小麦粉アレルギーの有名な話
「あきらめないで~」というCMで有名な石鹸で小麦アレルギーが起きてニュースになったのを覚えていますか?
その石鹸には「加水分解小麦」という成分が含まれていて、洗顔により皮膚や目、鼻の粘膜が小麦に感作されたことにより、今まで小麦アレルギーがなかった人まで小麦に反応するようになってしまったというもの。

このアレルギーの怖いところは、
一度アレルギーを発症したら一生小麦粉が食べられなくなる
ということ。
小麦粉アレルギーになったらパンをやパスタやお菓子など、色々なものが食べられなくなってしまいます。

小麦粉パックで引き起こされる肌トラブルについて
小麦粉パックの小麦粉アレルギーの危険性についてお話してきましたが、他にも気になる点がいくつかあります。
小麦粉パックの肌へのリスク
- 肌の角質を無理やり剥がすことによる肌のバリア機能の低下
- 敏感肌・乾燥肌になる
- ニキビや肌あれ
小麦粉パックには、ピーリングのような角質を剥がす効果があるとお話しました。
実は、これが肌にとってよくないケースもあります。
アラフォー女子はやるべき?やらないほうがいい?
特に、アラフォーの女性は真似しない方がいいと思います。
なぜなら、メリットよりリスクの方が大きいからです。
肌の角質を無理やり剥がす系は、角質が薄くなってきているエイジングケア世代には負担が大きすぎ。
肌の水分量が減少し、肌のバリア機能が低下しがちなアラフォー世代は、なんとかして肌の角質を整えるために毎日必死の努力をしているはず。(私だけ??)

さらに、小麦粉パックをした後のすすぎも重要!
小麦粉の粒子が毛穴に残ってしまうと、黒ずみやニキビの原因になります。
実際に小麦粉パックにチャレンジ!
ここまで否定的な意見をお話しましたが、実際に自分が体験した感想をお伝えするのが一番かなと思い、自分でも小麦粉パックをやってみることにしました。

作り方
準備するものはたったのこれだけです。

材料
小麦粉:大さじ2
水:大さじ1~1.5位
作り方はとっても簡単。
小麦粉大さじ2に少しずつ水を加えてペースト状になるまで練ります。

だまがなくなるように混ぜるには、このような小さな泡だて器が便利です。
クルクルしたらすぐにキレイなペーストになりました。

ゆるすぎるとお顔に塗ったときにたれてしまうので、「たれそうでたれないくらいのかたさ」に調整しましょう。


やり方
ここからは、小麦粉パックを使ったパックの方法を説明します。
小麦粉パックをやる場合は、少量を肌の目立たない箇所(耳たぶの下など)に塗って、パッチテストをしましょう。
洗い流したあと1日様子を見てください。

クレンジングや洗顔をした後のお肌に使用します。
肌がきれいになったら、作った小麦粉ペーストを指ですくって、顔全体に塗っていきましょう。
注意すべきポイント
・皮脂腺が多いTゾーン・Uゾーンから塗る
・目や眉毛、口の周りは避ける
・粘膜や毛が生えているところは塗らない

パックのペーストができたら、肌の上に乗せていきます。
私は、顔が敏感肌なので、手で実験しました。

時間にして5分~15分くらいそのまま放置して乾燥させます。

ちょっと多めに塗ったので、10分後でもまだ完全に乾いていませんでしたが、カピカピして突っ張ってきたので洗い流しました。
15分も我慢する必要はなくて、だいたい乾いてきたら洗い流してOKです。
洗い流すときはお湯じゃなくて、水で洗い流しましょう。

カピカピに乾かしすぎると取れにくくなったので、肌の負担を減らすためにもカチカチになる前にとることをおすすめします。

最後にしっかりと化粧水や美容液で保湿をし、乳液・クリームで潤いをとじ込めてください。
小麦粉パック直後の肌はかなり乾燥し、ツッパリ感がありました。

パックした手とパックをしていない手を比較してみました。

週に1回位を目安に行うといいそうです。
鼻だけやおでこだけなど部分的に使う方法もあるようです。
実際につかってみた私の感想
小麦粉を顔に塗るのはかなり抵抗がありましたので、手の甲に塗りましたが、乾いて行くうちに、肌が引きつってくるのがわかりました。
パックを剥がす時に角質も剥がれるみたいですが、不要な角質だけじゃなく、全部持ってかれる感じがするのも気になりました。

洗い流すときも結構こすらないと取れない箇所もあり、摩擦がとても気になりました。
あと、冷たい水じゃないと落ない点も冬だときついです。

保湿と美白有効成分入りのスキンケアでケアしよう!
ここまで、小麦粉パックの実体験の口コミややり方、危険性などについてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか。
冒頭のように、肌が白くなるとか、毛穴がキレイになったという美肌効果を感じている人は実際にいるので、効果を完全に否定することはできません。
医学的な証明よりも実証によって取り入れられている分野もあるので、気になる方は試してみてください。
ただ、30代、40代のアラフォー女子は、乾燥によるお肌のパワーダウンがありますので、やめたほうがよさそうです。
肌への美白効果(シミケア)を期待したい場合は、保湿に力を入れて、美白有効成分入りの化粧品を使いましょう。
あとは、 ビタミンCの摂取と徹底した 紫外線対策です。
シミ・シワ予防に効果的な日焼け止めの選び方も知っておくといいですよ。
医学的な根拠がない上に、肌トラブルも招く恐れがある小麦粉パック。
